犬

犬の早食いはなぜ危険?原因とすぐにできる対策6選を解説

愛犬がご飯をあっという間に食べてしまう…

ほとんど噛まずに丸飲みしているけど大丈夫?

犬の早食いを見ると、喉に詰まらせないか心配になりますよね。

早食いには、食欲の強さや食事環境など、さまざまな原因があります。

また、吐き戻しや喉の詰まりにつながる場合もあります。

この記事では、犬が早食いする原因と、家庭でできる6つの対策を紹介します。

早食いのリスクやフードの選び方も解説するので、ぜひ参考にしてくださいね。

1. 犬が早食いするのはなぜ?主な原因

「どうしてそんなに急いで食べるの?」と不思議に思いますよね。

犬が早食いする原因には、次のようなものがあります。

  • 食欲が強く、一気に食べてしまう
  • ほかの犬に取られまいと急いで食べる
  • 食事の間隔やフードの形状が影響している

急に食欲が強くなった場合は、体調の変化にも注意しましょう。

食欲が強く、一気に食べてしまう

食べることが大好きな犬は、ご飯を勢いよく食べる場合があります。

食器を置いた瞬間に、一気に食べ始める子もいるでしょう。

ただし、早く食べるからといって、必ずしも異常があるわけではありません。

普段の食べ方や食後の様子を確認しましょう。

多頭飼いなどで食事を急ぐ習慣がある

複数の犬を飼っていると、食事を急ぐこともありますよね。

ほかの犬にご飯を取られないよう、早く食べる場合があります。

例えば、次のような環境です。

  • 食事中にほかの犬が近づく
  • 食器同士の距離が近い
  • 食べ終わった犬が別の食器をのぞく

落ち着いて食べられるよう、食事場所を分けてみましょう。

犬同士の関係が気になる方は、犬を2匹目に迎えたときの先住犬のストレスも参考にしてくださいね。

食事の間隔や与え方が影響している

食事の間隔が長いと、空腹から勢いよく食べる場合があります。

また、食事時間が不規則だと、落ち着かない犬もいるでしょう。

まずは、食事の間隔や1回の給与量を確認してください。

ただし、早食いを直すために食事量を減らしすぎないようにしましょう。

フードの粒の大きさや形が合っていない

ドッグフードの粒も、食べる速さに関係する場合があります。

粒が小さすぎると、ほとんど噛まずに飲み込む犬もいます。

一方、大きな粒なら必ずゆっくり食べるわけではありません。

愛犬の口に合った大きさや形を確認しましょう。

急に早食いになったら病気や体調の変化も考える

急に食欲が強くなった場合は、病気が隠れていることもあります。

例えば、次のような病気です。

  • 糖尿病
  • クッシング症候群
  • 寄生虫感染

ただし、早食いだけで病気は判断できません。

水を飲む量や体重にも変化があれば、動物病院へ相談しましょう。

2. 犬の早食いによるリスクとは?

「早く食べるだけなら問題ないのでは?」と思いますよね。

しかし、早食いには注意したいリスクがあります。

吐き戻しや喉の詰まりのほか、胃拡張・胃捻転についても知っておきましょう。

食後に吐き戻しや嘔吐が起こることがある

勢いよく食べると、食べ物と一緒に空気を飲み込む場合があります。

また、一度に大量のフードを食べることで、吐き戻すこともあります。

吐き戻しは、食べ物が比較的そのまま出てくる場合があります。

一方、嘔吐では、お腹を動かして吐く様子が見られることもあります。

何度も繰り返す場合は、動物病院へ相談しましょう。

喉に食べ物を詰まらせる危険がある

大きな塊を急いで飲み込むと、喉に詰まらせる危険があります。

食事中に苦しそうにする、呼吸がしづらそうになる場合は注意してください。

呼吸が苦しそうなときは、すぐに動物病院へ連絡しましょう。

胃拡張・胃捻転のリスク要因の一つとされる

胃拡張は、胃にガスや内容物がたまって膨らむ状態です。

さらに胃がねじれると、命に関わることがあります。

大型犬や胸の深い犬種で起こりやすいものの、ほかの犬でも発症する可能性があります。

早食いはリスク要因の一つとして研究されていますが、それだけが原因ではありません。

食後すぐの激しい運動も避けましょう。

ただし、運動を控えれば確実に予防できるわけではありません。

米国の獣医療専門書「Merck Veterinary Manual」でも、早食いは胃拡張・胃捻転に関連する要因の一つとして紹介されています。

詳しくは、Merck Veterinary Manualの胃拡張・胃捻転に関する解説を参考にしてください。

すぐに動物病院を受診すべき症状

「どんな症状が出たら危険なの?」と心配になりますよね。

次のような症状には注意してください。

  • お腹が急に膨らんでいる
  • 吐こうとしても何も出てこない
  • よだれが多く、ぐったりしている

胃拡張・胃捻転などの緊急疾患も考えられます。

こうした症状があれば、様子を見ずに直ちに動物病院へ連絡してください。

3. 犬の早食いを防ぐ6つの対策

「どうすればゆっくり食べてくれるの?」と悩みますよね。

早食い対策では、食器や食事環境の見直しから始めましょう。

家庭で取り入れやすい6つの方法を紹介します。

犬の早食いを防ぐ対策① 早食い防止食器や平らなお皿を活用する

早食い対策として取り入れやすいのが、食器の見直しです。

早食い防止食器には、内側に凹凸や仕切りがあります。

一度に多くのフードを口へ入れにくくする工夫がされています。

選ぶときは、次の点を確認しましょう。

  • 愛犬の口の大きさに合っているか
  • 洗いやすく清潔に保てるか
  • 安定して置ける形状か

ただし、凹凸が深すぎると食べにくい犬もいます。

平らなお皿にフードを広げる方法も試してみてくださいね。

犬の早食いを防ぐ対策② 1回の食事を小分けにする

一気に食べる犬には、食事を小分けにする方法もあります。

例えば、1食分を2〜3回に分けて与えてみましょう。

食べ終わったら少し間を置き、残りを与えます。

ただし、1日の給与量は変えないようにしてください。

犬の早食いを防ぐ対策③ 知育トイやフードパズルを活用する

知育トイやフードパズルを使う方法もあります。

フードを取り出すために工夫するので、一気に食べにくくなる場合があります。

例えば、次のようなタイプです。

  • 転がすとフードが出てくるタイプ
  • パーツを動かして探すタイプ
  • 少しずつフードを取り出すタイプ

ただし、誤飲には注意しましょう。

愛犬が飲み込めないサイズや構造を選び、使用中は見守ってください。

犬の早食いを防ぐ対策④ 多頭飼いの場合は食事場所を分ける

ほかの犬を気にして、食事を急ぐ場合もあります。

多頭飼いでは、別々の部屋で食べさせる方法がおすすめです。

食べ終わった犬が、ほかの犬の食器に近づかないようにしましょう。

新しく犬を迎えたばかりなら、先住犬が子犬を受け入れるサインも参考にしてくださいね。

犬の早食いを防ぐ対策⑤ 落ち着いて食べられる環境を整える

食事中に周囲が騒がしいと、落ち着かない犬もいます。

人の出入りや大きな音が少ない場所に食器を置いてみましょう。

食事中に何度も声をかけず、愛犬のペースを見守ることも大切です。

犬の早食いを防ぐ対策⑥ 食事の回数や時間帯を見直す

食事の間隔が長いと、空腹から勢いよく食べる場合があります。

1日の給与量を変えずに、食事回数を増やす方法もあります。

年齢や生活リズムに合わせて調整しましょう。

子犬や持病のある犬では、獣医師に相談すると安心です。

4. 早食いする犬のドッグフードはどう選ぶ?

「早食いする犬には、どんなフードがいいの?」と迷いますよね。

まずは食器や与え方を見直し、必要に応じてフードの形状も確認しましょう。

粒の大きさや形が愛犬に合っているか確認する

粒が小さすぎると、ほとんど噛まずに飲み込む犬もいます。

一方、大きすぎる粒は食べにくい場合があります。

粒の大きさや厚み、実際の食べ方を確認しましょう。

小粒だから必ずよいとは限りません。

小型犬向けのフードを探しているなら、ミシュワン小型犬用も選択肢の一つです。

薄い楕円形の粒が特徴なので、粒の形状が気になる方は比較してみてください。

ただし、ミシュワンを与えれば早食いが改善するわけではありません。

詳しくは、下記の記事も参考にしてみてくださいね。

年齢・体格に合った栄養バランスを重視する

早食いが気になっても、栄養バランスは確認したいところです。

子犬・成犬・シニア犬では、食事の考え方が変わります。

主食として与えるなら、「総合栄養食」の表示や対象年齢を確認しましょう。

また、下記の記事でも、フードの特徴を紹介しています。

世界小動物獣医師会(WSAVA)でも、愛犬のライフステージや栄養面を考えたフード選びについて案内しています。

フード選びで迷ったときは、WSAVAの栄養ガイドラインも参考にしてみてくださいね。

フードの切り替えは少しずつ行う

新しいフードへ変更するときは、急に全部を切り替えないようにしましょう。

今までのフードに少しずつ混ぜ、7〜10日ほどかけて切り替える方法があります。

その間は、便や食欲、体調の変化を確認してください。

気になる症状が続く場合は、獣医師へ相談しましょう。

5. 犬の早食いに関するQ&A

「まだ気になることがある」という方もいますよね。

ここでは、犬の早食いに関する疑問に答えます。

Q1.犬がご飯を丸飲みしても大丈夫?

A.犬は、食べ物を細かく噛まずに飲み込むこともあります。

ただし、大きな塊を急いで飲み込むと、喉に詰まらせる危険があります。

食事中にむせる、苦しそうにする場合は注意しましょう。

Q2.早食い防止食器は効果がある?

A.早食い防止食器は、食べる時間を延ばす方法の一つです。

ただし、効果には個体差があります。

食器を嫌がる場合は、平らなお皿にフードを広げる方法も試してみましょう。

Q3.子犬の早食いはいつまで続く?

A.子犬の早食いが、いつまで続くかは一概に決められません。

成長とともに落ち着く犬もいれば、成犬になっても続く場合があります。

自然に直ると決めつけず、食事環境を整えましょう。

Q4.食後すぐに散歩や運動をしても大丈夫?

A.食後すぐの激しい運動は避けましょう。

特に、大型犬や胸の深い犬種では、胃拡張・胃捻転にも注意したいところです。

ただし、運動を控えれば確実に予防できるわけではありません。

食後は落ち着いて過ごせる環境を整えてください。

Q5.ドッグフードをふやかすと早食い対策になる?

A.フードをふやかすと柔らかくなりますが、早食いを防げるとは限りません。

かえって早く食べる犬もいます。

早食い対策では、食器や与え方の見直しも考えましょう。

また、ふやかしたフードは傷みやすいため、食べ残しを長時間放置しないでください。

6. まとめ|犬の早食いは食事環境と与え方から見直そう

「愛犬の早食いを何とかしたい」と悩んでいる方も、できることから始めてみてくださいね。

犬が早食いする理由には、食欲の強さや食事環境などがあります。

今回のポイントをまとめます。

  • 早食い防止食器や平らなお皿を試す
  • 食事を小分けにして、落ち着ける環境を整える
  • 急な食欲の変化や体調不良があれば受診する

また、お腹が急に膨らむ、吐こうとしても吐けないなどの症状は緊急性があります。

その場合は、様子を見ずに動物病院へ連絡してください。

愛犬が安心して食事を楽しめるように、まずは食器や与え方を見直してみましょう。

-犬