
- 先住犬が子犬に唸るけど大丈夫?
- いつになったら仲良くなるの?
2匹目を迎えたばかりだと、ちょっとした行動でも心配になりますよね。
先住犬が子犬を受け入れているかは、仲良く遊ぶ姿だけでは判断できません。
近くで休む、匂いを嗅ぐ、自然に離れるなど、何気ない行動にも前向きなサインがあります。
一方で、体を硬くして見つめる、激しく追い回すなど、距離を取ったほうがよいサインもあります。
この記事では、
- 先住犬が子犬を受け入れるサイン
- 拒否しているときの行動
- 仲良くなるまでの期間
- 初対面から少しずつ慣らす方法
をわかりやすく紹介します。
「まだ仲良くならない」と焦らず、愛犬たちの小さな変化を見つけていきましょう。
子犬が元気すぎて先住犬が困っている場合は、子犬が狂ったように暴れる理由7つと対策10選|不安を解消する育て方ガイドも参考にしてください。
子犬側の行動を理解しておくと、先住犬との距離を調整しやすくなります。

1.先住犬が子犬を受け入れるサイン10選

「まだ一緒に遊ばないからダメかも」と心配になりますよね。
実は、遊ぶ以外にも受け入れのサインはあります。
①子犬へ自分から穏やかに近づく
先住犬から子犬へ近づけるなら、関心を持っているサインの一つです。
- ゆっくり自分から近づく
- 体に力が入りすぎていない
- 確認したあと自然に離れられる
無理やり近づけるのではなく、先住犬から動ける状況を作ってあげましょう。
ただし、しっぽを振っているだけで喜んでいるとは判断できません。
表情や姿勢も一緒に見てあげてください。
②子犬の匂いを嗅いで確認する
子犬の体やお尻をクンクン嗅ぐことがあります。
相手の情報を確かめる犬らしい行動です。
- お尻や体の匂いを嗅ぐ
- 嗅いだあと自然に離れる
- 時間を置いて再び確認する
子犬に興味を持っているからこそ見られる行動でもあります。
顔同士を無理に近づけず、自分から確認できるようにしましょう。
③子犬の近くでもリラックスして休める
同じ空間で普通に休めるようになったら、チェックしたい変化です。
- 同じ部屋で伏せられる
- 子犬がいても眠れる
- 子犬の動きに毎回反応しない
ぴったり寄り添って寝なくても大丈夫。
少し離れていても、同じ空間で落ち着けているなら前進です。
④子犬を遊びに誘う
先住犬から子犬を遊びへ誘うこともあります。
前足を低くしてお尻を上げる「プレイバウ」が代表的です。
- 前足を低くして誘う
- 軽く跳ねるように動く
- 追いかけっこへ誘う
お互いに楽しそうなら、見守りながら遊ばせましょう。
どちらかが逃げ続けている場合は、一度休ませてあげてください。
子犬が遊びの途中で噛んでしまい、先住犬が嫌がるケースもあります。
甘噛みへの対応で困っている方は、子犬の噛み癖は自然に治る?いつまで続くかと直し方10選も参考にしてください。
⑤子犬が近づいても過剰に反応しない
最初は子犬が動くたびに警戒していた先住犬も、少しずつ反応が小さくなることがあります。
- 子犬が通っても休んでいる
- 少し確認するだけで終わる
- 吠えたり追い払ったりする回数が減る
実は「何もしない」のも見逃したくない変化です。
子犬がいる生活を少しずつ受け入れている可能性があります。
⑥自分から適度な距離を取れる
先住犬が離れていくと、「嫌われているのかな?」と思いますよね。
でも、自分から距離を調整できるのは悪いことではありません。
- 挨拶したあと寝床へ戻る
- 疲れたら自分から離れる
- 離れた場所で普通に休める
ずっと一緒にいることだけが、良い関係ではありません。
お互いが好きな距離で過ごせる環境を作りましょう。
⑦子犬の動きを落ち着いて見守れる
元気な子犬は、突然走ったり飛びついたりします。
そんな動きに毎回反応せず、落ち着いていられるなら一つの変化です。
- 子犬が走っても追いかけない
- 少し見るだけで再び休む
- 過剰に吠えなくなる
ただし、じっと見ながら体が硬くなっている場合は別です。
目線だけでなく、体全体の様子を確認してください。
⑧子犬が近くにいても食事できる
子犬の存在を気にしすぎず、ごはんを食べられるようになることもあります。
- 普段どおり食べられる
- 子犬ばかり気にしない
- 食後も落ち着いている
ただし、最初から食器を並べる必要はありません。
食事場所は分けて、それぞれ安心して食べられるようにしましょう。
⑨おもちゃがあっても落ち着いていられる
お気に入りのおもちゃがあると、犬同士で取り合いになることがあります。
子犬が近くにいても落ち着いていられるなら、少しずつ環境に慣れてきた可能性があります。
- おもちゃを過剰に守らない
- 子犬がいても遊べる
- 遊び終わると自然に離れる
ただし、「おもちゃを譲った=完全に受け入れた」とは限りません。
取り合いになる場合は、別々のおもちゃを用意してください。
⑩子犬への唸りや警戒が少しずつ減る
迎えた直後は、先住犬が子犬へ唸ることもあります。
そこで初日だけを見て判断しないようにしましょう。
- 唸る回数が減った
- 子犬との距離が縮まった
- 同じ部屋で過ごす時間が増えた
昨日より少し落ち着いているなら、それも変化の一つです。
数日単位で様子を見ると分かりやすいですよ。
子犬の噛みつきや興奮が激しく、先住犬が困っている場合もあります。
2.先住犬が子犬を受け入れているか見分けるポイント

「しっぽを振っているから仲良くなった」と思いたくなりますよね。
ただ、一つの行動だけで判断せず、全身の様子を見てあげましょう。
しっぽだけで判断しない
しっぽの動きだけでは、犬の気持ちを判断しにくいことがあります。
- 体に力が入っていないか
- 耳や表情は自然か
- 自分から離れられるか
いくつかのサインを合わせて確認するほうが分かりやすいです。
体がリラックスしているか確認する
子犬の近くで伏せたり眠ったりできるか確認しましょう。
ずっと子犬を目で追っている場合は、まだ警戒していることもあります。
反対に、子犬が動いてもそのまま休めるなら、少しずつ慣れてきている可能性があります。
犬の気持ちは、しっぽだけではなく、耳や目線、体の硬さなどを合わせて見ると判断しやすくなります。
犬のボディランゲージについては、VCA Animal Hospitalsの犬のコミュニケーション解説も参考になります。
自分から近づいたり離れたりできるか見る
犬同士の関係では、自分で距離を選べる環境も大切です。
近づいたあと、自分の寝床へ戻ることもあります。
これは必ずしも拒否ではありません。
先住犬が「ちょっと休みたい」と思ったときに離れられる場所を用意してあげましょう。
3.先住犬が子犬を拒否しているサイン

「唸ったから相性が悪いの?」と不安になりますよね。
軽く唸ったり距離を取ったりするだけなら、すぐに相性が悪いと決める必要はありません。
ただし、強い反応が続く場合は注意して見守りましょう。
子犬を見ると体が硬くなる
子犬を見た瞬間、体がカチッと固まることがあります。
- 子犬をじっと見続ける
- 体に力が入っている
- 動かず相手を警戒する
この状態なら、無理に近づけないほうが安心です。
いったん距離を取り、落ち着ける環境へ戻しましょう。
子犬から逃げ続ける・隠れる
距離を取ること自体は悪い行動ではありません。
ただ、常に逃げ続けているなら様子を見てあげてください。
- 子犬が来ると別室へ逃げる
- 家具の陰などへ隠れる
- 自分の寝床にも戻れない
先住犬が安心して一人になれるスペースを確保しましょう。
食欲や普段の行動に変化が出る
子犬を迎えたあと、先住犬の食欲が変わることもあります。
- 急にごはんを食べなくなった
- 元気がなくなった
- 普段と違う行動が続く
食欲低下にはさまざまな原因があります。
長引く場合や体調面が気になる場合は、獣医師へ相談してください。
激しく追い回したり攻撃したりする
遊びの追いかけっこと、強い攻撃は分けて考えましょう。
- 子犬が逃げても追い続ける
- 激しく飛びかかる
- 興奮して止めにくい
こうした行動が見られたら、いったん犬同士を離してください。
無理に仲良くさせようとしないほうが安全です。
ケガにつながる行動がある
噛みついてケガをさせるなど、危険な行動がある場合は注意してください。
犬同士だけで解決させようとせず、安全を優先します。
繰り返す場合は、獣医師や犬の行動に詳しい専門家へ相談しましょう。
先住犬が子犬を避けたり唸ったりする場合は、「先住犬が子犬を嫌がる理由7つ|仲良くさせるための慣らし方5ステップ」も参考にしてください。
4.先住犬が子犬を受け入れるまでの期間は?

「何日くらいで仲良くなるの?」は一番気になりますよね。
先住犬が子犬に慣れるまでの期間は、数日で落ち着く犬もいれば、数週間から数ヶ月かかる犬もいます。
そのため、「○日で仲良くなる」と期間だけで判断するより、唸る回数や距離感の変化を見るほうが分かりやすいです。
少しずつ同じ空間で過ごせるようになっているなら、焦らず見守ってあげましょう。
数日で落ち着く犬もいる
相性や性格によっては、数日ほどで同じ空間に慣れる犬もいます。
ただし、すぐ一緒に遊ばなくても問題ありません。
まずは同じ部屋で落ち着いて過ごせるか確認しましょう。
数週間かけて距離が縮まる犬もいる
最初は警戒していても、毎日少しずつ慣れていく場合があります。
- 唸る回数が減る
- 匂いを嗅げるようになる
- 同じ部屋で休めるようになる
こうした変化が出ているなら、焦らず見守ってあげましょう。
数ヶ月かけて慣れる場合もある
慎重な性格の犬では、さらに時間がかかる場合もあります。
「1週間経ったのに仲良くならない」
と焦る必要はありません。
何日経ったかだけではなく、行動がどう変わったかを見ることがポイントです。
5.先住犬と子犬を仲良くさせる5ステップ

「できれば早く仲良くなってほしい」と思いますよね。
でも、急いで距離を縮めるより、少しずつ慣らすほうが進めやすいです。
STEP1 中立的な場所で対面させる
初対面では、先住犬が強く縄張りを意識しにくい場所から始める方法があります。
お互いにリードを付け、少し距離を取って様子を見ましょう。
いきなり鼻先を近づける必要はありません。
初対面では、いきなり自宅で自由に会わせるのではなく、落ち着いて対面できる環境を作ってあげましょう。
海外の動物福祉団体Dogs Trustでも、新しい子犬と先住犬を会わせる際は、安全な場所から始め、それぞれのペースで進める方法を紹介しています。
詳しい対面方法は、Dogs Trustの新しい子犬・犬を先住犬に紹介する方法も参考にしてください。
STEP2 リードを付けて距離を保つ
最初から自由に接触させず、それぞれの反応を確認します。
落ち着いているなら、少しずつ距離を縮めてみましょう。
嫌がっている場合は無理に近づけません。
STEP3 家ではそれぞれのスペースを作る
子犬を迎えたからといって、すべてを共有させなくても大丈夫です。
- 寝床を分ける
- 食事場所を分ける
- 一人になれる場所を作る
子犬と先住犬には、それぞれ安心して休める場所を用意してあげましょう。
ケージやサークルを分けておくと、疲れたときに相手から離れて休みやすくなります。
どれを選べばいいか迷っている方は、犬用ケージおすすめ7選も参考にしてください。
STEP4 短時間から一緒に過ごす
最初から何時間も一緒に過ごさせる必要はありません。
数分から始め、落ち着いていられる時間を少しずつ増やします。
興奮してきたら、一度別々の場所で休ませましょう。
STEP5 落ち着いて過ごせる時間を増やす
目標は「ずっと遊んでいる状態」ではありません。
同じ部屋にいても、それぞれ好きなことをして過ごせる関係も十分です。
犬たちのペースに合わせながら、一緒に過ごす時間を調整しましょう。
また、飼い主さんが別室にいるときや留守番中は、先住犬と子犬がどんな距離で過ごしているのか分かりにくいですよね。
そんなときは、ペットカメラで2匹の様子を確認する方法もあります。
「子犬が先住犬を追いかけていないか」「それぞれ落ち着いて休めているか」などを確認しやすくなります。
ペットカメラ選びで迷っている方は、下記の記事で詳しく紹介しています。
6.先住犬が子犬を受け入れないときにやってはいけないこと

「早く仲良くさせなきゃ」と焦ってしまいますよね。
ただ、飼い主さんが頑張りすぎることで、先住犬の負担が増える場合もあります。
無理やり近づける
抱っこした子犬を先住犬の顔へ近づけるなど、逃げられない状態で接触させるのは避けましょう。
自分から近づける距離を作るほうが安心です。
唸った先住犬をすぐ叱る
唸りは「これ以上近づいてほしくない」と伝えている場合があります。
唸ったことだけを強く叱るのではなく、なぜ嫌がっているのかを確認しましょう。
まずは子犬との距離を取って落ち着かせます。
子犬ばかりを優先する
子犬を迎えると、トイレや食事、しつけなどで想像以上に時間がかかります。
先住犬との時間を確保するためにも、家族全体の生活や費用まで考えておくとラクです。
多頭飼いにかかるお金が気になる方は、犬2匹目で先住犬がストレスを感じる理由6つも参考にしてください。
食器や寝床を最初から共有させる
「仲良くなってほしいから」と、何でも共有させる必要はありません。
特に食事やお気に入りのおもちゃは、トラブルのきっかけになる場合があります。
最初はそれぞれ専用の物を用意しておくと管理しやすいですよ。
多頭飼いを始めてから先住犬の元気がない、食欲が落ちたなどの変化が気になる場合もあります。
先住犬側の負担については、犬2匹目で先住犬がストレスを感じる理由6つもあわせて確認してみてください。
7.先住犬が子犬を受け入れるサインに関するよくある質問
「うちの場合は大丈夫?」と細かな疑問も出てきますよね。
最後に、先住犬と子犬についてよくある疑問をまとめます。
Q1.先住犬が子犬に唸るのは大丈夫?
A.軽く唸っただけで、すぐに相性が悪いとは判断できません。
子犬に「これ以上近づかないで」と伝えている場合もあります。
ただし、激しい攻撃へ発展する場合は犬同士を離しましょう。
Q2.先住犬が子犬から逃げるのは嫌いだから?
A.必ずしも嫌いだからとは限りません。
元気な子犬から離れて、静かに休みたい場合もあります。
逃げた先まで子犬が追いかけないよう、先住犬だけで休める場所を作ってあげましょう。
Q3.先住犬と子犬はいつから一緒にしていい?
A.「○日目から」という一律の基準で決めるより、犬たちの反応を見ながら進めましょう。
短時間の対面から始め、落ち着いて過ごせるようなら少しずつ時間を延ばします。
Q4.先住犬と子犬が仲良くならない場合はどうする?
A.無理に遊ばせる必要はありません。
一緒に遊ばなくても、同じ家の中でお互い落ち着いて生活できる関係もあります。
強いストレスが続くなら、専門家へ相談する方法も考えましょう。
Q5.先住犬が子犬を噛んだらどうする?
A.まず犬同士を離して、安全を確保してください。
ケガがある場合は獣医師へ相談しましょう。
攻撃が繰り返される場合は、自己判断だけで対面を続けず、犬の行動に詳しい専門家へ相談してください。
まとめ:先住犬が子犬を受け入れるサインは小さな変化から見つけよう

先住犬が子犬を受け入れているかは、「一緒に遊ぶか」だけでは判断できません。
- 子犬の近くでも休める
- 自分から匂いを嗅ぎに行く
- 唸ったり警戒したりする回数が減る
こうした小さな行動も、チェックしたい変化です。
一方で、体を硬くして見つめ続けたり、激しく攻撃したりする場合は無理に距離を縮めないでください。
先住犬と子犬では、慣れるまでのペースもそれぞれ違います。
- 昨日より唸る回数が減った
- 少し近くで寝られるようになった
それだけでも変化は出ています。
焦って仲良くさせるより、それぞれが安心できる場所を作りながら見守ってあげましょう。
もし先住犬が子犬を避ける・唸る・近づかない状態が続く場合は、「先住犬が子犬を嫌がる理由7つ|仲良くさせるための慣らし方5ステップ」も参考にしてください。
