
- 留守番中に急に立てなくなったらどうしよう
- 仕事中だと、異変に気づけないかも……
老犬を留守番させると、こんな心配がありますよね。
年齢を重ねると、立ち上がりに時間がかかったり、歩く速度がゆっくりになったりすることがあります。
ただし、急に自力で立てなくなった場合まで「老犬だから」と決めつけるのは避けたいところです。
この記事では、老犬が留守番中に起き上がれなくなった場合の対応や、留守番前にできる備えを紹介します。
ペットカメラで異変に気づくだけでなく、そのあと誰が駆けつけるかまで一緒に考えていきましょう。

老犬が留守番中に起き上がれなくなったらどうする?

「帰宅したら立てなくなっていたら……」と考えると心配だと思います。
まず押さえておきたいのは、急な変化を年齢だけのせいにしないことです。
急に自力で立てない・歩けない場合は動物病院へ相談する
それまで歩けていた老犬が、急に立てなくなった場合は注意しましょう。
立てなくなる原因はひとつではありません。
足腰だけではなく、体調の変化によって立てなくなっている場合もあります。
特に次のような変化があれば、早めに動物病院へ連絡しましょう。
- 急に自力で立てなくなった
- ぐったりして反応がいつもと違う
- 呼吸などにも普段と違う様子がある
診療時間外なら、夜間救急への相談も考えます。
無理に立たせたり歩かせたりせず、まずは動物病院へ連絡して対応を確認してください。
「老犬だから仕方ない」と自己判断しない
高齢になると、若いころより動作がゆっくりになることがあります。
「最近、立つまで時間がかかるな」と感じることもあるでしょう。
ただし、昨日まで立てていたのに突然立てなくなったなど、急な変化は別です。
「年齢のせいだろう」と様子を見続けるのではなく、普段との違いを確認しましょう。
急に立てなくなった場合や、ほかにも体調の変化が見られる場合は獣医師へ相談してください。
普段から立ち上がりにくい場合も原因を確認しておく
「急ではないけれど、最近足腰が弱ってきた気がする」という場合もありますよね。
普段から立ち上がりにくそうなら、その変化をそのままにせず原因を確認しておきましょう。
たとえば、
- 立ち上がるまで時間がかかる
- 歩いているとふらつく
- 段差や階段を嫌がるようになった
などは、飼い主さんが気づきやすい変化です。
いつ頃から変わったのかも記録しておくと、動物病院で説明しやすくなります。
老犬の足に力が入らない原因や対処については、犬の足に力が入らない・老犬の原因と対処法 でも詳しく紹介しています。
留守番中は異変の発見が遅れる可能性がある
飼い主さんが家にいれば、立ち上がれない様子にも気づきやすいですよね。
留守番中は、異変が起きてもすぐには分からない場合があります。
ベッドから起きようとして転んだあと、そのまま動けなくなることも考えて備えておきたいところです。
そのため、老犬の留守番では、
- 普段と違う様子に気づけるようにする
- 異変時の連絡先を決めておく
- 自宅へ駆けつけられる人を確保する
ところまで考えておきましょう。
「見守れるから大丈夫」ではなく、異変を見つけたあとの動きまで準備しておくと安心につながります。
老犬を留守番させる前に確認しておきたいこと

「今は歩けているから大丈夫かな」と思っても、留守番中の環境は気になりますよね。
普段の状態を把握し、老犬が無理なく動ける環境を作っておきましょう。
普段の歩き方・立ち上がり方を把握する
老犬の異変に気づくには、普段どのように動いているかを知っておくと分かりやすいです。
毎日の生活のなかで、
- ベッドから自力で立ち上がれるか
- 歩くときにふらついていないか
- 左右の足を同じように使っているか
などを見ておきましょう。
歩いている姿をスマートフォンで撮影しておく方法もあります。
以前の動画と比べれば、「前より立ち上がりに時間がかかっている」といった変化にも気づきやすくなります。
受診するときに、普段の歩き方を獣医師へ伝える材料にもなりますね。
滑りにくい床・段差の少ない環境を整える
足腰が弱ってきた老犬にとって、滑りやすい床は歩きにくい場合があります。
留守番するスペースを一度見直してみましょう。
フローリングなどで滑る場合は、マットなどを使って歩きやすくする方法があります。
また、
- 寝床まで大きな段差がない
- 移動経路に物を置かない
- 家具のすき間へ入り込めないようにする
といった対策も考えてみてください。
留守番中に転倒しても飼い主さんがすぐ助けられないため、事故につながりそうな場所を減らしておきましょう。
食事・水・トイレへ無理なく移動できる配置にする
水やトイレが用意されていても、そこまで移動できなければ使えませんよね。
特に足腰が弱ってきた老犬では、寝床からの距離も確認したいところです。
たとえば、
- 寝床から水まで移動しやすい
- トイレまで段差が少ない
- 移動する床が滑りにくい
といった配置を考えます。
普段どのルートで水やトイレへ向かっているか、一度観察してみるのもおすすめです。
無理な姿勢で水を飲んでいないかも確認してあげましょう。
持病や服薬がある場合は留守番時の注意点を獣医師に確認する
持病がある老犬では、その子の状態によって留守番中に気をつけたいことも変わります。
薬を飲んでいる場合は、投薬時間と外出時間が重ならないかも確認しましょう。
動物病院では、
- 留守番中に注意したい症状
- 異変が起きた場合の対応
- 薬や食事を与える時間
などを相談しておくと判断しやすくなります。
普段どのくらい留守番させることがあるのかも伝えておきましょう。
愛犬の状態を把握しているかかりつけの獣医師と、あらかじめ相談しておくと安心です。
留守番時間が老犬の状態に合っているか見直す
「若いころは一日留守番できたから」と、同じ生活を続けている方もいるかもしれません。
ただ、年齢を重ねれば排泄や移動、体調なども変わってきます。
最近、
「トイレまで間に合わなくなった」
「立ち上がるまで時間がかかる」
などの変化があるなら、留守番時間も見直してみましょう。
家を空ける時間が長い場合は、途中で家族やペットシッターに様子を見てもらう方法もあります。
犬の年齢ごとの留守番時間については、犬の留守番は何時間まで?で詳しく紹介しています。
老犬が留守番中に体調を崩したときのために備えよう
「カメラで異変に気づいても、仕事中ですぐ帰れない」と困ることもあると思います。
老犬の留守番では、異変を発見したあとの動きまで決めておきましょう。
家族などすぐに駆けつけられる人を決めておく
飼い主さんが職場にいると、自宅まで戻るのに時間がかかることがあります。
そんなときに備えて、代わりに自宅へ行ける人を決めておきましょう。
候補としては、
- 近くに住んでいる家族や親族
- 信頼できる友人や知人
- 普段利用しているペットシッター
などが考えられます。
お願いする人には、愛犬の状態やかかりつけの動物病院も共有しておくとスムーズです。
自宅へ入る方法についても、事前に決めておきましょう。
かかりつけ・夜間救急の連絡先や診療時間を確認する
老犬の体調変化が、いつも動物病院が開いている時間に起こるとは限りません。
かかりつけの電話番号や診療時間は、すぐ確認できるようにしておきましょう。
あわせて、夜間や休日に診療している動物病院も調べておきます。
スマートフォンへ登録しておけば、慌てて検索する手間を減らせます。
家族などに駆けつけてもらう可能性があるなら、連絡先も共有しておくとスムーズです。
夜間救急へ向かう場合は、事前に電話して受け入れ状況などを確認してください。
異変があったときの連絡・受診方法を決めておく
実際に異変が起きてから「まず誰に電話する?」と考えると慌てますよね。
簡単な流れだけでも、あらかじめ決めておきましょう。
たとえば、
- ペットカメラなどで異変に気づく
- 自宅へ行ける家族などへ連絡する
- 動物病院へ連絡して対応を確認する
という流れです。
病院へ連れて行く人や移動手段も決めておくと、さらに動きやすくなります。
キャリーなどを使う場合は、すぐ取り出せる場所へ置いておきましょう。
ペットカメラだけでは急変に対応できないことを理解する
「ペットカメラを置けば安心」と思いたくなりますよね。
ただ、カメラで異変を見つけることと、実際に助けることは別です。
老犬が立てなくなったことに気づいても、カメラ自体が体を起こすことはできません。
水を飲ませたり、動物病院へ連れて行ったりすることもできないでしょう。
そのため、
「カメラで異変に気づく」
→「人が駆けつける」
→「状態に応じて動物病院へ相談する」
という流れまで考えておきます。
老犬の留守番では、カメラと人の備えをセットにしておきましょう。
老犬の留守番を見守るペットカメラの活用法

「仕事中も様子を確認できたら安心できそう」と考えますよね。
ペットカメラは、老犬の普段との違いを見つける補助として使えます。
起き上がれているか・普段どおり動いているか確認する
老犬の見守りでは、「カメラに映っているから大丈夫」で終わらせないようにしましょう。
映像を見るときは、
- 自分で起き上がれているか
- 水やトイレまで移動できているか
- 普段と同じように歩けているか
などを確認します。
普段の過ごし方を知っているほど、映像を見たときの違和感にも気づきやすくなります。
「いつもならこの時間に水を飲みに行く」など、その子なりの生活リズムも見ておきましょう。
長時間同じ場所から動いていないなどの変化に気づく
老犬は若い犬より休んでいる時間が長くなることがあります。
そのため、「長く寝ている=すぐ異常」と決めるのは避けましょう。
環境省のガイドラインでも、高齢になると動きが鈍くなり、睡眠や休憩時間が長くなることが説明されています。
見るポイントは、単純な睡眠時間より普段との違いです。
いつもなら起きる時間になっても動かないなど、気になる変化があれば状態を確認しましょう。
飼い主さんが戻れない場合は、家族などに様子を見てもらえる体制があると安心です。
鳴き声・動体検知などの通知機能を活用する
仕事中にペットカメラの映像をずっと見続けるのは難しいですよね。
そんなときは、通知機能を使う方法があります。
製品によっては、
- 鳴き声などを検知して通知する
- 動きを検知して通知する
- 留守番中の様子を録画する
といった機能があります。
通知があれば、映像を確認するきっかけを作りやすくなります。
ただし、検知できる内容や通知機能は製品によって異なるため、購入前に確認しましょう。
異変時に人が駆けつけられる体制とセットで活用する
ペットカメラを設置したら、異変に気づいたあとの連絡方法も決めておきましょう。
通知が届いても、飼い主さんがすぐ帰宅できるとは限りません。
家族などに映像を確認してもらう方法や、自宅へ駆けつけてもらう流れを共有しておくと、カメラをより活用しやすくなります。
たとえばカメラで「立とうとしているのに起き上がれない」と気づいても、飼い主さんが数時間帰れない場合があります。
そんなときに家族などへ連絡できれば、早めに様子を確認してもらえます。
ペットカメラを選ぶなら、映像の見やすさだけでなく、通知や録画など見守りに使いやすい機能も確認してみましょう。
老犬の留守番中に異変へ気づくためのカメラを探している方は、Furboの見守り機能やほかの人気ペットカメラとの違いも参考にしてみてください。
ペットカメラは「助けに行く人」の代わりにはなりません。
駆けつけられる体制を整えたうえで、異変を見つける補助として活用しましょう。
老犬の留守番に関するQ&A
「うちの子の場合はどうしたらいい?」と迷う場面もありますよね。
老犬の留守番で気になりやすい疑問をまとめます。
Q1. 老犬が急に立てなくなったらどうすればいい?
A. それまで歩けていた老犬が急に立てなくなった場合は、「高齢だから」と自己判断せず動物病院へ相談しましょう。
立てない原因はひとつではありません。
ぐったりしている、呼吸がおかしいなど、ほかにも異変がある場合は早めに連絡してください。
診療時間外なら、夜間救急への相談も考えましょう。
Q2. 老犬を一人で留守番させても大丈夫?
A. 年齢だけではなく、現在の体調や移動能力などから考えます。
留守番前には、
- 自分で起き上がれるか
- 水やトイレへ移動できるか
- 普段と変わった様子がないか
などを確認しましょう。
持病がある、最近足腰が弱ってきたなど不安がある場合は、かかりつけの獣医師へ相談してください。
Q3. 老犬は何時間まで留守番できる?
A. 「老犬なら○時間まで」と一律に決めるのは避けましょう。
同じ年齢でも、足腰の状態や持病、排泄の間隔などは異なります。
若いころは長時間留守番できていても、今も同じとは限りません。
最近の状態を見ながら、必要なら途中で人がお世話できる方法も考えてみてください。
Q4. 老犬が留守番中に水を飲めないときはどうする?
A. 自力で水まで移動できない場合は、長時間一人にする環境そのものを見直しましょう。
寝床の近くへ水を置くなど、無理なく移動できる配置に変える方法があります。
ただし、今まで飲めていたのに急に飲めなくなった場合は注意してください。
飲水の変化以外にも元気がないなど気になる様子があれば、動物病院へ相談しましょう。
Q5. 老犬が留守番中におしっこをしないのは大丈夫?
A. 排尿の回数だけを見て「大丈夫」と判断するのは避けましょう。
普段と比べて明らかに尿が出ていない、排尿しようとしているのに出ないなどの様子があれば注意してください。
「もう少し様子を見てもいいかな」と迷う場合もありますよね。
ただ、尿が出ない状態については自己判断せず、すぐに動物病院へ連絡しましょう。
老犬の尿が出ない場合に考えられることや受診の考え方は、老犬の尿が出ないときはどうする? でも詳しく紹介しています。
Q6. ペットカメラがあれば老犬を長時間留守番させても大丈夫?
A. ペットカメラがあるだけで、長時間留守番できるようになるわけではありません。
カメラは、老犬の様子や異変を確認するための道具です。
立てなくなったり体調を崩したりしても、カメラから直接お世話はできません。
老犬の状態に合わせて留守番時間を考え、異変時に人が駆けつけられる体制も作っておきましょう。
まとめ|老犬の留守番は「見守る」だけでなく「駆けつけられる備え」も整えよう

老犬を留守番させると、「仕事中に何かあったら」と心配になりますよね。
特に、それまで歩けていた犬が急に起き上がれなくなった場合は、「高齢だから」と決めつけないようにしましょう。
留守番前には、
- 滑りにくく移動しやすい環境を作る
- かかりつけや夜間救急を確認する
- 異変時に駆けつけられる人を決める
といった備えをしておきます。
ペットカメラも、老犬の様子を確認する手段として活用できます。
ただし、カメラは異変を見つけるための補助です。
「見守れるから大丈夫」で終わらせず、異変に気づいたあとに誰が動くのかまで決めておきましょう。
老犬の留守番では、「見守る」と「駆けつける」をセットで備えておきましょう。
