
愛犬との旅行は楽しみですが、
犬にとって負担にならないかな?
と心配になりますよね。
犬は、長時間の移動や慣れない場所でストレスを感じることがあります。
旅行中は元気そうでも、帰宅後に疲れが出る場合もあるでしょう。
この記事では、犬が旅行でストレスを感じる原因や、見逃したくないサインを紹介します。
旅行前の準備から帰宅後のケアまで解説するので、愛犬とのお出かけに役立ててくださいね。

1. 犬が旅行でストレスを感じる原因

「一緒に旅行を楽しみたいけれど、愛犬はどう感じているのかな?」と気になりますよね。
犬にとって旅行は、普段と違う刺激が多いイベントです。
まずは、どのような場面で負担がかかるのか見ていきましょう。
長時間の車移動や乗り物に慣れていない
車に乗り慣れていない犬は、移動中に緊張することがあります。
エンジン音や振動、窓の外を流れる景色など、普段とは違う刺激が続くためです。
また、車酔いによる気持ち悪さが、移動への苦手意識につながる場合もあります。
次のような様子がないか確認しましょう。
- 車内で落ち着かず、何度も姿勢を変える
- よだれが増えたり、頻繁に口をなめたりする
- 震える、鳴く、吐いてしまう
車酔いが疑われる場合は、旅行前に獣医師へ相談してください。
米国のVCA動物病院による犬の車・飛行機移動に関する解説 でも、車内でのよだれや落ち着きのなさ、鳴き声、嘔吐などが紹介されています。
車酔いと不安の両方が関係する場合もあるため、愛犬の様子をよく確認しましょう。
初めての場所や知らない人・犬に緊張する
旅行先には、初めて見る景色や知らないにおいがたくさんあります。
人や犬が多い観光地では、周囲が気になって落ち着けない犬もいるでしょう。
特に、人混みやほかの犬との交流が苦手な場合は、無理に近づけないことが大切です。
愛犬が立ち止まったり、飼い主さんの後ろに隠れたりしたら、静かな場所へ移動してみてくださいね。
食事や散歩など普段の生活リズムが崩れる
旅行中は、移動や観光に合わせて予定を組みがちです。
その結果、食事や散歩、睡眠の時間が普段と変わることもあります。
生活リズムの変化に戸惑い、食欲が落ちたり、落ち着かなくなったりする犬もいるでしょう。
できるだけ普段と同じ時間に食事を与え、散歩や休憩の時間も確保してあげてください。
観光や移動が多く、十分に休息できない
愛犬と一緒に行ける場所が多いと、つい予定を詰め込みたくなりますよね。
ただし、移動や観光が続くと、犬が十分に休めない場合があります。
人間には楽しい観光でも、犬にとっては知らない音やにおいが続く時間です。
旅行中は、次のような予定を意識しましょう。
- 観光スポットを詰め込みすぎない
- 静かな場所で休憩する時間を設ける
- 愛犬が疲れたら予定を変更する
予定どおりに回ることより、愛犬の体調を優先してあげましょう。
2. 旅行中・旅行後に見られる犬のストレスサイン

「旅行中は元気だったのに、帰ってから様子が違う」と不安になることもありますよね。
犬のストレスは、行動だけでなく食欲や体調の変化として現れる場合があります。
ただし、病気が隠れている可能性もあるため、決めつけないようにしましょう。
食欲が落ちる・普段のフードを食べなくなる
旅行先では、普段どおりにご飯を食べない犬もいます。
慣れない環境で緊張していたり、移動で疲れていたりすることが考えられます。
また、車酔いや体調不良によって、食欲が落ちる場合もあるでしょう。
食欲がないときは、次の点を確認してください。
- 水は普段どおり飲めているか
- おやつも含めて食べようとしないか
- 嘔吐や下痢、元気の低下がないか
食べない状態が続く場合や、ほかの症状がある場合は、獣医師に相談しましょう。
落ち着かない・吠える・震える
旅行先で落ち着かず、部屋の中を歩き回る犬もいます。
知らない物音に反応して吠えたり、緊張から震えたりする場合もあるでしょう。
ただし、震えには寒さや痛みなど、ストレス以外の原因も考えられます。
愛犬が不安そうなときは、無理に観光へ連れ出さず、静かな場所で休ませてください。
普段使っているベッドや毛布があれば、落ち着けるきっかけになるかもしれません。
下痢や嘔吐などの体調変化が見られる
旅行中や旅行後に、下痢や嘔吐が見られる場合があります。
環境の変化や緊張が関係することもありますが、それだけが原因とは限りません。
車酔いや食べ慣れないもの、感染症なども考えられます。
特に、次のような症状には注意してください。
- 嘔吐や下痢を何度も繰り返す
- 血便や血の混じった嘔吐が見られる
- 水を飲めない、ぐったりしている
このような場合は、旅行中でも早めに動物病院へ連絡しましょう。
旅行から帰ったあとによく寝る・元気がない
旅行から帰ったあと、いつもより長く眠る犬もいます。
移動や観光で疲れ、休息を取っている可能性があります。
ただし、「旅行で疲れただけ」と決めつけるのは避けましょう。
食欲や水分摂取、排泄の様子も確認してください。
十分に休んでも元気が戻らない場合は、獣医師に相談しましょう。
ストレスと決めつけず動物病院に相談したい症状
旅行後に体調を崩すと、環境の変化が原因だと思うかもしれません。
しかし、病気やけがが隠れている場合もあります。
次のような症状があれば、動物病院へ連絡してください。
- ぐったりしている、呼びかけへの反応が鈍い
- 嘔吐や下痢が続く、水を飲めない
- 呼吸が苦しそう、強い痛みを示している
呼吸困難や意識の異常など、緊急性が高い症状がある場合は、すぐに受診しましょう。
旅行先では、あらかじめ近くの動物病院を調べておくと安心ですよ。
3. 犬の旅行ストレスを減らすための対策
「旅行前に何を準備すればいいの?」と迷う方も多いですよね。
愛犬の負担を減らすには、出発前の準備と旅行中の過ごし方がポイントです。
旅行前に短時間の車移動や外出に慣れさせる
車で旅行するなら、出発前から少しずつ練習しましょう。
いきなり長距離を移動するのではなく、短い時間から始めてください。
例えば、次の順番で慣れさせる方法があります。
- エンジンを止めた車内で過ごす
- 短時間のドライブを試す
- 少しずつ移動時間を延ばす
愛犬が怖がる場合は、無理に練習を続けないようにしましょう。
車酔いがある犬は、獣医師に相談してから旅行を計画してくださいね。
普段使っているベッドやおもちゃを持参する
初めての宿泊施設では、愛犬が落ち着ける場所を作ってあげましょう。
普段使っているベッドや毛布、おもちゃを持参する方法があります。
慣れたにおいがするものがあれば、初めての部屋でも安心できる犬もいるでしょう。
宿泊先に着いたら、静かな場所に寝床を設置してください。
ただし、愛犬が慣れるまでは、無理に一人にしないようにしましょう。
米国のアメリカン・ケネル・クラブ(AKC)の犬とのホテル宿泊ガイド でも、普段使っている毛布やお気に入りのおもちゃを持参する方法が紹介されています。
旅行先でも慣れたものに囲まれて休めるようにしてあげましょう。
食べ慣れたフードを持参して食事のリズムを維持する
旅行中の食事は、できるだけ普段と同じ内容にしましょう。
旅先で急にフードを変えると、お腹の調子を崩す犬もいます。
いつも食べているフードを、旅行日数より少し多めに持参すると安心です。
食事の準備では、次の3つを確認してください。
- 普段のフードを十分に持参する
- いつもの食器や計量カップを用意する
- 食事の時間を大きく変えない
特別な食事を楽しませたい場合も、食べ慣れないものを一度にたくさん与えるのは控えましょう。
旅行中に食欲が落ちたときの対処法と普段のフードの見直し方
旅行先でご飯を食べなくなると、心配になりますよね。
まずは、静かな場所で落ち着いて食べられる環境を整えましょう。
いつものフードを普段の食器で与え、無理に食べさせないようにしてください。
また、食欲が落ちたからといって、旅行先で急にフードを切り替えるのは避けましょう。
食欲不振が続く場合は、ストレスだけでなく体調不良も考えられます。
帰宅後も普段から食いつきが気になる場合は、まず獣医師に相談してください。
体調に問題がなく、フードを見直したい方は、下記の記事も参考にしてみてくださいね。
こまめに休憩を取り、無理のない旅行日程を組む
犬との旅行では、人間だけの旅行より余裕のある日程を組みましょう。
車移動では、愛犬の様子を見ながら休憩を取ってください。
休憩中は、水分補給や排泄の機会も確保しましょう。
また、観光先では人混みを避け、静かな場所で休める時間を作ってあげてください。
暑い時期は、熱中症にも注意が欠かせません。
短時間でも車内に犬だけを残さないようにしましょう。
帰宅後は十分な休息を取らせる
旅行から帰ったあとは、愛犬がゆっくり休める時間を作りましょう。
帰宅直後にシャンプーや長時間の散歩を予定すると、さらに疲れてしまうかもしれません。
普段の寝床で休ませ、食事や散歩の時間も少しずつ元に戻してください。
ただし、眠っている時間が長いだけでなく、食欲がない、ぐったりしているなどの症状があれば注意しましょう。
いつもと違う様子が続く場合は、動物病院へ相談してくださいね。
4. 旅行先で犬を留守番させる場合の注意点

「旅行先で少しだけ犬を留守番させても大丈夫かな?」と迷うこともありますよね。
ただし、宿泊施設は愛犬にとって慣れない環境です。
自宅で留守番できる犬でも、旅行先では不安になる場合があります。
宿泊施設で犬だけの留守番が認められているか確認する
旅行先で犬を留守番させる前に、宿泊施設のルールを確認しましょう。
ペット同伴可能なホテルでも、客室に犬だけを残す行為を禁止している場合があります。
予約前には、次の3つを確認してください。
- 客室で犬だけの留守番が認められているか
- 留守番できる時間や条件が決められているか
- 外出中にトラブルが起きた場合の対応方法
ルールが分からない場合は、宿泊施設へ直接問い合わせましょう。
慣れない場所で不安が強い犬は留守番を避ける
自宅では落ち着いて留守番できる犬でも、旅行先では様子が変わることがあります。
知らない物音やにおいが気になり、不安を感じる場合もあるでしょう。
特に、次のような様子がある場合は注意してください。
- 飼い主さんが離れると吠え続ける
- 部屋の中を落ち着かず歩き回る
- 扉を引っかいたり、外へ出ようとしたりする
不安が強い場合は、犬だけの留守番を避けましょう。
犬と一緒に行ける観光先を選ぶなど、予定を変更する方法もありますよ。
水・室温・誤飲対策など安全な環境を整える
宿泊施設で留守番させる場合は、室内の安全確認も欠かせません。
自宅と違い、犬が慣れていない家具や設備があるためです。
外出前には、次の3つを確認しましょう。
- 新鮮な水を飲める場所に置く
- 室温を適切に保ち、空調を確認する
- 誤飲しそうな物や電源コードを片づける
また、ベランダや浴室など、危険な場所へ入れないようにしてください。
ただし、安全対策をしても、慣れない場所での留守番が必ず安全になるわけではありません。
旅行先でも使えるケージを検討している方は、犬におすすめのケージの選び方 も参考にしてみてくださいね。
ペットカメラで外出先から愛犬の様子を確認する
宿泊施設で犬だけの留守番が認められている場合は、ペットカメラを活用する方法もあります。
外出先から、愛犬が落ち着いて休めているか確認できます。
ただし、持ち込みやWi-Fiの利用については、宿泊施設のルールを確認してください。
カメラを使う際は、次の点も意識しましょう。
- 愛犬がよく過ごす場所を映す
- 鳴き声や動きを検知する機能を確認する
- 通信が安定しているか事前に試す
カメラは見守りの補助として活用してくださいね。
カメラの機能や選び方を詳しく知りたい方は、犬の見守りカメラの選び方 も参考にしてみてください。
カメラだけに頼らず異変があればすぐ戻れる体制を整える
ペットカメラがあっても、異変に直接対応できるわけではありません。
愛犬が吠え続けたり、体調を崩したりした場合は、すぐに戻れるようにしておきましょう。
遠方への観光など、すぐに戻れない予定がある場合は、犬だけの留守番を避けてください。
また、宿泊施設によっては、ペットの一時預かりサービスを利用できる場合もあります。
愛犬の性格や体調に合わせて、無理のない方法を選びましょう。
ペットカメラの具体的な機能が気になる方は、下記の記事もチェックしてみてくださいね。
5. 犬の旅行ストレスに関するQ&A
「旅行中や帰宅後の様子について、まだ気になることがある」という方もいますよね。
ここでは、犬との旅行でよくある疑問をまとめました。
Q1. 犬を旅行に連れていくのはかわいそう?
A. 旅行に連れていくこと自体が、かわいそうとは限りません。
飼い主さんと一緒のお出かけを楽しめる犬もいます。
一方で、移動や知らない場所が苦手な犬には、負担になる場合もあるでしょう。
愛犬の性格や健康状態に合わせて、旅行先や移動時間を考えてあげてください。
Q2. 犬は旅行から帰ったあと何日くらい疲れている?
A. 旅行後の疲れが続く時間には、個体差があります。
移動時間や旅行中の活動量、年齢などによっても変わるでしょう。
帰宅後は、普段の生活リズムに戻し、ゆっくり休ませてください。
ただし、元気がない状態が続く場合や、食欲不振などの症状がある場合は、獣医師に相談しましょう。
Q3. 旅行中にご飯を食べなくなったらどうする?
A. まずは、静かな場所で落ち着いて食べられる環境を作りましょう。
普段のフードを、いつもの食器で与えてみてください。
ただし、食べない原因がストレスとは限りません。
嘔吐や下痢などの症状がある場合や、食欲不振が続く場合は、動物病院へ相談しましょう。
Q4. 旅行後に下痢をしたらストレスが原因?
A. ストレスが関係する場合もありますが、原因を決めつけることはできません。
食べ慣れないものや感染症など、ほかの原因も考えられます。
下痢の回数や便の状態、食欲や元気の有無を確認してください。
血便が出る、何度も下痢をする、ぐったりしている場合は、早めに受診しましょう。
Q5. 子犬や老犬を旅行に連れていっても大丈夫?
A. 月齢や年齢だけでなく、健康状態に合わせた判断が大切です。
子犬は、ワクチン接種の状況や感染症への対策を確認しましょう。
老犬は、足腰や持病、移動による負担にも配慮してください。
不安がある場合は、旅行前に獣医師へ相談しましょう。
Q6. 旅行先のホテルで犬だけを留守番させても大丈夫?
A. 宿泊施設のルールと、愛犬の状態によって判断しましょう。
ペット同伴可能でも、犬だけの留守番を禁止している施設があります。
また、慣れない場所で不安が強い犬には、短時間でも負担になる場合があります。
留守番が認められている場合も、安全な環境を整え、異変があればすぐ戻れるようにしてください。
留守番できる時間の考え方については、犬は何時間まで留守番できる? でも詳しく紹介しています。
6. まとめ|愛犬の体調に合わせて無理のない旅行を楽しもう

「愛犬と旅行を楽しみたいけれど、ストレスを感じさせたくない」と思いますよね。
犬は、長時間の移動や慣れない環境によって、ストレスを感じる場合があります。
旅行を計画する際は、次の3つを意識しましょう。
- 出発前から車移動や外出に少しずつ慣れさせる
- 普段の食事や寝床をできるだけ維持する
- こまめに休憩し、愛犬の体調に合わせて予定を調整する
旅行中や帰宅後に食欲不振、下痢、嘔吐などが見られた場合は、ストレスと決めつけないようにしましょう。
気になる症状が続く場合は、獣医師に相談してください。
愛犬が安心して過ごせることを第一に、無理のない旅行を楽しんでくださいね。

