
犬を留守番させるとき、
- 退屈しないようにおもちゃを置こうかな
- でも、誤飲したら怖い……
と迷いますよね。
留守番中のおもちゃは、暇つぶしや気分転換に使えます。
一方で、飼い主さんが見ていない時間だからこそ、安全面には気をつけたいところです。
この記事では、犬の留守番に使うおもちゃの選び方や、置きっぱなしにする際の注意点を紹介します。
愛犬の体格や噛み方も確認しながら、安全な留守番環境を作っていきましょう。

犬の留守番中におもちゃを置いても大丈夫?

「おもちゃがあれば寂しくないかな」と考えますよね。
留守番中にも使えますが、どんなおもちゃでも置いてよいわけではありません。
おもちゃは留守番中の退屈対策に役立つ
犬が一人で過ごす時間には、遊べるものを用意する方法があります。
RSPCAも、留守番中の退屈対策として、安全で適したおもちゃを用意する方法を紹介しています。
フードを詰めるタイプや、トリーツを入れるおもちゃも例に挙げています。
ただし、おもちゃを置けば留守番の問題がすべて解決するわけではありません。
留守番そのものが苦手な犬もいます。
おもちゃを使わず、落ち着かない様子が続くなら、留守番環境も見直してみましょう。
飼い主がいるときに遊べるおもちゃでも留守番中は別に考える
普段楽しく遊んでいるおもちゃでも、留守番中に向いているとは限りません。
飼い主さんがそばにいれば、壊れた瞬間に回収できます。
ところが、留守番中はすぐに取り上げられません。
たとえば、噛んでいるうちに小さくなるおもちゃには注意がいります。
取れた部品をそのまま飲み込むことも考えられるからです。
「いつも遊んでいるから大丈夫」ではなく、無人の時間にも使えるかを考えて選びましょう。
誤飲・破損・窒息などの事故に注意する
留守番用のおもちゃで特に避けたいのが、壊れた部分や小さな物を飲み込む事故です。
ASPCAでは、犬のサイズや噛み方に合わない小さなおもちゃは、窒息や消化管閉塞につながるおそれがあると説明しています。
実際に、おもちゃを飲み込んで腸に詰まり、手術が行われた事例も報告されています。
そのため、留守番用は「楽しく遊べるか」だけで決めないほうがいいでしょう。
壊れ方や飲み込める大きさにならないかまで確認して選びます。
犬の留守番に安全なおもちゃを選ぶポイント

「結局、何を基準に選べばいいの?」と迷いませんか?
まずは大きさ・丈夫さ・愛犬の遊び方をチェックしてみましょう。
丸飲みできない十分な大きさを選ぶ
おもちゃは、愛犬が簡単に丸飲みできない大きさを選びます。
犬がくわえられるからといって、安全とは限りません。
特に体の大きな犬では、小型犬向けのおもちゃをそのまま使わないようにしましょう。
選ぶときに確認したいのは、
- 愛犬の口に対して小さすぎないか
- 遊んでいるうちに小さくならないか
- 対象となる犬のサイズに合っているか
の3つです。
ASPCAも、犬のサイズと噛み方に合った製品選びを勧めています。
メーカーが示している対象サイズも確認してください。
噛んでも簡単に壊れにくいものを選ぶ
噛む力が強い犬なら、耐久性もチェックしたいポイントです。
数分でボロボロになるおもちゃを留守番中に置くのは避けましょう。
ただし、「丈夫」と書かれていれば壊れないわけではありません。
留守番用にする前に、
- すぐに亀裂が入らないか
- 大きな破片を噛み取らないか
- 同じ場所ばかり強く噛まないか
などを見ておきましょう。
使い続ければ、おもちゃも少しずつ傷んできます。
愛犬がどの程度の力で噛むのかを見ながら判断しましょう。
小さなパーツや取れやすい装飾がないものを選ぶ
飾りがたくさん付いたおもちゃは、見た目がかわいいですよね。
ただ、留守番用なら装飾部分にも目を向けてください。
目やボタン、リボンなどが取れると、犬が口にする可能性があります。
中の詰め物を引っ張り出して食べてしまう犬もいます。
パーツが外れそうなおもちゃは、飼い主さんと一緒に遊ぶとき用に分けるのもひとつです。
犬の体格・噛む力・遊び方に合わせる
同じ犬種や体重でも、おもちゃの扱い方は違います。
やさしく噛んで遊ぶ子もいれば、壊すこと自体を楽しむ子もいますよね。
そこで見るのが、
- 口や体の大きさ
- 噛む力の強さ
- 普段のおもちゃの壊し方
の3つです。
ASPCAも、個々の犬の噛み方や好みを把握して選ぶよう案内しています。
商品だけでなく「うちの子との相性」で判断しましょう。
初めてのおもちゃは飼い主がいるときに試す
新品のおもちゃを、そのまま留守番用にするのは避けたいところです。
まずは飼い主さんがいる時間に遊ばせてみましょう。
すぐ壊そうとしないか。
大きな塊を噛みちぎらないか。
予想外の使い方をしないか。
何度か遊ぶ様子を確認してから、留守番中にも使えるか考えると安心です。
傷・亀裂・ほつれがないか留守番前に確認する
最初は丈夫だったおもちゃも、使ううちに傷んできます。
留守番前には全体を軽く確認しましょう。
亀裂が広がっていたり、細かな部分が取れそうだったりするなら交換を考えます。
ASPCAも、耐久性のある噛む製品でも、摩耗して薄くなった部分が壊れて飲み込まれる場合があるため、傷みすぎる前の廃棄を勧めています。
犬の留守番にはどんなおもちゃが向いている?
「具体的にどんなタイプがいいの?」と気になりますよね。
ここでは候補と、それぞれの注意点を見ていきます。
丈夫で壊れにくい知育トイ
留守番用として検討しやすいのが、丈夫な知育トイです。
転がしたり、フードを取り出したりして遊べます。
頭や鼻を使って遊べるため、単純に噛み続ける以外の楽しみ方もできます。
ただし、知育トイにもサイズや対象となる犬が設定されています。
最初は一緒に遊び、愛犬が安全に扱えるか見てください。
フードを入れて遊べるおもちゃ
フードを詰められるタイプも、留守番中の選択肢になります。
RSPCAでは、フードを詰めたおもちゃやトリーツボールを、留守番中の退屈対策として紹介しています。
普段食べているフードを使えば、食事と遊びを組み合わせられます。
使うときに確認したいのは、
- 一度にフードが出すぎないか
- おもちゃを壊して食べようとしないか
- 1日の食事量を超えていないか
の3つです。
追加のおやつをたくさん入れると、その分だけ摂取量が増えます。
フードやおやつを入れるなら、1日の食事量とのバランスも調整しましょう。
噛んで遊べる耐久性のあるおもちゃ
噛むのが好きな犬なら、噛んで遊ぶタイプも候補です。
ただし、耐久性だけで判断するのは避けましょう。
犬によって噛む力がかなり違います。
留守番用にする前に、
- 噛んですぐに傷がつかないか
- 大きな破片を噛み取らないか
- 遊んでいるうちに小さくならないか
などを確認しておきます。
大きな破片を短時間で噛み取るようなら、留守番中には向きません。
ASPCAでも、噛む力が強い犬には大きく丈夫な製品を選び、破片を飲み込まないよう注意するよう案内しています。
ボール・ロープ・ぬいぐるみを置きっぱなしにする際の注意点
ボールやロープ、ぬいぐるみが大好きな犬も多いですよね。
ただし、留守番中に置くかどうかは個別に判断します。
特に確認したいのは、
- ボールを丸飲みできる大きさではないか
- ロープの糸を引き出して食べないか
- ぬいぐるみの布や中身を出さないか
の3つです。
普段は問題なく遊べていても、長時間一人になる留守番中は状況が変わります。
普段からおもちゃを破壊して遊ぶ犬なら、飼い主さんが見ている時間だけにする選択もあります。
「絶対に安全なおもちゃ」はなく犬との相性確認が大切
「これなら絶対に大丈夫」というおもちゃを探したくなりますよね。
しかし、安全性は商品だけでは決まりません。
犬のサイズ、噛む力、遊び方によって変わります。
同じおもちゃでも、長く使える犬もいれば数分で壊す犬もいるでしょう。
説明書や対象サイズを確認したうえで、実際の遊び方を観察してください。
「丈夫そう」だけで決めず、愛犬との相性まで見るのがポイントです。
おもちゃだけでなく安全な留守番環境を整えよう

「おもちゃを選べば準備完了」と思いがちですよね。
実際には、おもちゃ以外の事故対策も一緒に進めたいところです。
誤飲しそうな食べ物・日用品を片付ける
犬はおもちゃ以外の物にも興味を示します。
留守番するスペースには、口にすると困る物を残さないようにしましょう。
バッグやゴミ箱なども確認します。
ASPCAも、犬が飲み込みそうな小物や危険な物を届かない場所へ移すよう呼びかけています。
留守番前に床を一周して見るだけでも、見落としを探しやすくなりますよ。
電源コードや家具などの事故対策をする
おもちゃに飽きた犬が、別の物を噛み始める場合もあります。
電源コードなど、噛まれると危ない物へ近づけない環境を作りましょう。
家具のすき間や、倒れやすい物もチェックします。
「犬の目線まで下がって見る」と、普段は気づかなかった物を見つけやすくなります。
水・トイレ・室温を整える
安全な留守番は、おもちゃだけでは作れません。
飲み水やトイレを使える状態にしておきます。
留守番前には、
- 水を無理なく飲める状態か
- トイレを使いやすい場所に置いているか
- 室温が犬に合っているか
の3つを確認しましょう。
季節に合わせた室温管理も忘れないようにします。
犬が落ち着いて休めるスペースも確保しておくといいですね。
おもちゃで遊んだあと、そのまま眠れる環境を作りましょう。
留守番前に散歩や遊びで適度に運動させる
出かける前に、愛犬に合った運動を取り入れる方法もあります。
RSPCAでも、留守番前に散歩などの運動をさせる方法を紹介しています。
留守番前にできることは、
- 散歩で適度に体を動かす
- 遊びながらコミュニケーションを取る
- 留守番前に排泄を済ませる
などです。
ただし、激しく疲れさせればよいわけではありません。
年齢や体調、その日の様子に合わせましょう。
適度に体を動かしたあと、落ち着いて留守番へ移れる流れを作ってみてください。
留守番中に起こりうる事故と対策も確認しておく
おもちゃ以外にも、留守番中には思わぬ事故が起こる場合があります。
誤飲や誤食、室温の変化、家具によるケガなども考えておきたいところです。
「何が起きるか」を先に想像すると、片付ける場所も見つけやすくなります。
犬の留守番環境をまとめて見直したい方は、犬の留守番中の安全対策はこちらも参考にしてみてください。
犬の留守番中のおもちゃに関するQ&A
「このおもちゃは置いていい?」と個別に迷いますよね。
最後に、留守番用おもちゃで気になりやすい疑問をまとめます。
Q1. 犬のおもちゃは出しっぱなしでも大丈夫?
A. すべてのおもちゃを出しっぱなしにするのはおすすめしません。
壊れやすさやサイズ、犬の遊び方を見て判断しましょう。
特に確認したいのは、
- 噛みちぎった部分を食べないか
- 丸飲みできる大きさではないか
- 傷や亀裂、ほつれがないか
の3つです。
普段は安全に遊べていても、おもちゃは使ううちに傷んできます。
留守番前に状態を確認し、危ないと感じた物は片付けてください。
Q2. フードを入れる知育トイは留守番中にも使える?
A. 愛犬が安全に使えると確認できている物なら、候補になります。
RSPCAも、留守番中にフード入りのおもちゃを活用する方法を紹介しています。
使う前には、
- 愛犬の体格に合っているか
- 壊したり破片を食べたりしないか
- フードを入れすぎていないか
などを確認しましょう。
ただし、初めて使う物をいきなり置いて出かけるのは避けます。
まずは飼い主さんがいるときに試し、遊び方を確認してから留守番で使いましょう。
Q3. ロープのおもちゃを留守番中に与えてもいい?
A. ロープを噛みほぐす犬なら、置きっぱなしは避けたほうがいいでしょう。
糸や破片を口にする可能性があるためです。
引っ張りっこなど、飼い主さんと一緒に楽しむ専用のおもちゃにする方法もあります。
Q4. ぬいぐるみは留守番中に置いても大丈夫?
A. ぬいぐるみを壊さず使える犬なら、状態を確認しながら判断します。
一方で、布を破って中の綿や部品を取り出す犬には向きません。
縫い目が開いていないか、パーツが取れそうになっていないかも見てください。
Q5. 子犬の留守番にはどんなおもちゃが向いている?
A. 子犬も、体の大きさと噛み方に合った物を選びます。
子犬は口を使って物を確かめることが多く、ASPCAも子犬の多くが物を噛むと説明しています。
子犬のおもちゃを選ぶときは、
- 丸飲みできない大きさか
- 噛んでも簡単に壊れないか
- 小さな部品が付いていないか
の3つを確認しましょう。
成長すると口の大きさや噛む力も変わるため、以前から使っているおもちゃも定期的に見直します。
まずは飼い主さんがいる場所で遊ばせ、安全に使えるか観察してください。
子犬を迎えたばかりなら、子犬を迎えてすぐ留守番させても大丈夫?慣らし方と注意点も一緒に確認しておくと分かりやすいですよ。
Q6. 留守番中におもちゃで遊ばず寝ていても大丈夫?
A. おもちゃで遊ばないからといって、それだけで問題とは判断できません。
落ち着いて休んでいる場合もあります。
一方で、飼い主さんが出かけた途端に落ち着かなくなる、吠え続けるなど普段と違う様子がないかも確認しましょう。
RSPCAでは、普段なら楽しむ食事やフードトイを留守番中だけ使わないことも、不安を示すサインの一つとして紹介しています。
参考:RSPCA「Separation-related behaviour in dogs」
まとめ|留守番用のおもちゃは愛犬の遊び方を確認して安全性を判断しよう

「何か置いてあげたい」と思うからこそ、安全なおもちゃを選びたいですよね。
留守番用のおもちゃは、退屈対策として活用できます。
ただし、「犬用だから安全」と決めつけず、愛犬との相性まで確認しましょう。
留守番前には、
- 丸飲みできない大きさか確認する
- 亀裂やほつれ、破損がないか見る
- 愛犬の噛み方に合っているか判断する
といったチェックをしておくと安心です。
初めてのおもちゃは、飼い主さんがいるときに試してみてください。
そして、おもちゃだけに頼らず、水やトイレ、室温、誤飲対策なども一緒に整えましょう。
愛犬が安全に遊べる物と、飼い主さんと一緒のときだけ使う物を分けると、留守番用のおもちゃを選びやすくなります。