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ペットの埋葬で土葬をしても大丈夫?その方法と注意点

投稿日:2019年4月15日 更新日:

ペットの土葬に関する記事のサムネいつ

犬や猫などの愛するペットが死んでしまった場合、お別れをするために葬儀を行わなければなりません。

今では、ペット葬儀は火葬を選択する人が多いと思いますが、中には、ペットを焼くのは可哀想と思い、そのまま自然に還してあげたい…と思う飼い主さんもいるようです。

 

しかし、土葬をするにしても、どのようなやり方が良いのか、分からない人は多くいると思います。

そこで今回は、ペットの土葬のやり方と注意点について、詳しく紹介していきます。

 

 

ペットの埋葬で土葬をしても大丈夫?

考え込む女性

結論から言いますと、ペットの土葬は可能です!

しかし、どんな場所でも土葬が可能という訳ではありません

何も考えずに、ペットの土葬を近くの山や公園で行ってしまうと、犯罪になる恐れがあります。

 

なぜ、犯罪になってしまうのか?

次の項目からは、その件について詳しく紹介していきます。

 

 

ペットの土葬は法律に違反する?

ハンマーと本

ペットの土葬に関係してくる法律としては、以下の2つが当てはまります。

  • 廃棄物処理法(廃棄物の処理及び清掃に関する法律)
  • 軽犯罪法

この2つの法律は、ペットの土葬にどのように関係してくるのか。

詳細を説明していきます。

 

 

廃棄物処理法(廃棄物の処理及び清掃に関する法律)

ペットの遺体は、廃棄物処理法の第二条では、以下のように記載されています。

この法律において「廃棄物」とは、ごみ、粗大ごみ、燃え殻、汚泥、ふん尿、廃油、廃酸、廃アルカリ、動物の死体その他の汚物又は不要物であつて、固形状又は液状のもの(放射性物質及びこれによつて汚染された物を除く。)をいう。

出典:廃棄物の処理及び清掃に関する法律 第二条

つまり、廃棄物処理法においては、ペットなどの動物の死体は、他のゴミと同じ『廃棄物』に含まれるようです。

ユキトラ
ペットや動物が好きな人にとっては、この表現は悲しい気持ちにさせられますが、法律上の表現としては、仕方のないことなのかもしれません。

 

そして、この廃棄物については、廃棄物処理法では、以下にあるように記載されています。

  • 第十六条 何人も、みだりに廃棄物を捨ててはならない。(焼却禁止)
  • 第二十五条 次の各号のいずれかに該当する者は、五年以下の懲役若しくは千万円以下の罰金に処し、又はこれを併科する
  • 第二十五条 十四 第十六条の規定に違反して、廃棄物を捨てた者

出典:廃棄物の処理及び清掃に関する法律

つまり、簡単にまとめますと、

  • 廃棄物(動物の死体も含める)をみだりに捨ててはいけない
  • 廃棄物を捨てた場合、5年以下の懲役、もしくは、1,000万円以下の罰金に処される

ということになります。

 

まぁ、飼っていた愛犬や愛猫などのペットの死体を捨てる人なんていないと思いますが…、ただ捨てるだけでも、このように法律で犯罪とみなされてしまい罰せられるので、注意してください。

 

 

軽犯罪法

軽犯罪法の第一条と、一条二十七号には、以下のように記載されています。

  • 第一条 左の各号の一に該当する者は、これを拘留又は科料に処する。
  • 第一条 二十七 公共の利益に反してみだりにごみ、鳥獣の死体その他の汚物又は廃物を棄てた者

出典:軽犯罪法

 

二十七号にある、『公共の利益に反して、ごみを棄てる』というのは、公園や広場、山や林などにペットの死体を土葬することも当てはまります。

つまり、公園や山にペットを土葬するのは絶対にダメですよ!ということです。

 

ちなみに、拘留と科料の具体的な内容は、刑法に以下のように記載されていました。

  • 第十六条 拘留は、一日以上三十日未満とし、刑事施設に拘置する。
  • 第十七条 科料は、千円以上一万円未満とする。

出典:刑法

 

 

ペットの土葬をしても良い場所はどこ?

一戸建ての庭

自分が所有している土地なら土葬OK!

先述したように、軽犯罪法によって、公園や山などにペットを土葬するのはいけないことが分かりました。

では逆に、ペットの土葬をしても良い場所はどこかというと、飼い主さんが所有している土地、自宅の庭などは土葬しても良いです。

 

ただ、役所によっては、自宅の庭といえど、土葬を禁止している所もあるようです。

ですから、自宅の庭にペットを土葬したいという場合は、役所に土葬をしても良いかを聞いてから行うようにしましょう。

 

 

所有している土地でも、土葬する時は注意を

法律上は、自身が所有している土地であれば、ペットの土葬をしても大丈夫です。

しかし、それでもペットの土葬に注意しなければならないことがあります。

それは、大きな動物や大量のペットの遺体を土葬することで、悪臭を発生させたり、土壌や水源を汚染させてしまう場合です。

 

多数のペットを飼い続け、ペットが死んだら全て自宅の庭に土葬し続ける。

その繰り返しで悪臭が発生し、近隣の住民に被害が及んだ場合、損害賠償の請求をされる可能性もあります。

実際、動物の悪臭関連で訴えられている裁判例もあります。

 

H23.7.29 東京地裁

隣地に居住する被告が飼育する複数の猫の糞尿等に起因する悪臭により損害を被ったとして、不法行為に基づく損害賠償及び人格権に基づく悪臭の発生の差止めを求めた事案において、格別悪臭を低下・消滅させるような対策を取ったとは認められず、悪臭は公法上の基準を超えており、受忍限度を超えていると言わざるを得ないとして、差止請求を認めた上、損害賠償請求についても一部認容した事例

出典:RETIO判例検索システム 相隣関係 - 騒音・悪臭・ペット

 

場所や周りを考えてきちんと土葬をしていれば、悪臭や土壌汚染などは大丈夫かもしれません。

 

しかし、所持している空き地や山に土葬した場合、野生の動物にペットの死体を掘り起こされる可能性もありますので、十分に気を付ける必要があります。

 

 

ペットの土葬をする際に用意するもの

シャベル

  • 土を掘るための道具:シャベルなど
  • 手袋や軍手
  • マスク
  • 木綿や絹などの100%自然素材のタオル
  • 墓標用に使う目印となる板など

ペットの遺体の状態にもよりますが、ペットの体にノミやダニが付いていたり、感染症を持っている可能性もあります。

そのため、感染を防ぐために手袋や軍手、マスクなどは必ず付けるようにしてください

 

また、土葬をする際の服装は、長袖、長ズボンといった皮膚が露出しないものを着用するのが好ましいです。

 

 

ペットの土葬をする時の方法

墓標

 

深く穴を掘る

ペットの遺体を埋葬する穴は、できるだけ深く掘ります

浅く掘ってしまうと、野生の動物に掘り返されてしまい、悪臭を発生させる原因にもなりかねません。

ですから、穴を掘る時は最低1メートルは掘るように心がけましょう

 

 

用意したタオルを敷く

ペットの遺体を穴に入れる際、用意したタオルを敷きます。

ただし、ポリエステルなどの化学繊維の布の場合、土に還りにくいため、推奨できません。

ですから、土に還りやすい木綿や絹などの100%自然素材のタオルを使うようにしてください。

 

 

埋め戻す土は高くする

ペットの遺体を入れた後は、掘った土を埋め戻していきます。

ただ、埋め戻す時に注意して欲しいのは、なるべく高く盛るようにしないといけないということ。

 

理由は、雨が降ったり時間が経ったりすると、土は下へと少しずつ下がっていってしまうからです。

もし、埋め戻す土を高くしなかった場合、埋め方によっては、ペットの遺体が出てくる可能性もあります。

ですから、埋め戻す土はできるだけ高く盛るようにしましょう。

 

 

墓標や墓石を置く

最後に、ペットが眠っているという目印を立てるために、墓標や墓石を置きましょう

もし、ペットの遺体を埋めた場所が野生の動物が徘徊しているような場所であれば、大きな石を置いて、掘り返されないための対策を取ることも大事です。

 

 

ペットの土葬に関する注意点

ペットの土葬に関する注意点

 

土葬をしてもすぐに土には還らない

皆さん勘違いするのが、土葬をしたら数年で土に還ると思っていることです。

実際は、空気が遮断されるため腐敗が進まず、30年、40年…と長い年月をかけないと、遺体は土に還りません

ユキトラ
私も昔は、土葬すれば数年で土に還るもんだと思い込んでいました(汗)。まさか何十年もかかるなんて思いませんよね…。

 

そのため、引っ越しでペットの遺体も一緒に移すことになり、遺体を掘り起こしてみたら、ミイラ化された状態のペットの遺体がそこにあった…なんてこともあるらしいです。

正直、そんな可哀想な姿を見るのはかなり辛い…。

 

ですから、ペットの土葬は、どれだけの年月が経とうとも、この土地にずっと住み続ける!管理し続けられる!という意志がない限りは、しないほうが良いかもしれません。

 

 

火葬の後、土葬をするという方法

先述したように、土葬をしてもすぐに土に還る訳ではありません。

ですので、ペットの遺体を一回火葬した後、お骨を土葬するという方法もあります。

この方法の場合、野生動物に掘り返される心配もありませんし、引っ越しの際に腐敗が進まないペットの遺体を見てしまうということもありません。

 

ただ、火葬をペット葬儀の業者さんなどにお願いする場合、それなりの費用がかかりますし、火葬のプランの内容によっては、ご返骨が無しという場合もあります

ですので、火葬をするかどうかは、飼い主さんの今の状況に応じて、ペット葬儀の業者さんと相談し決めていくと良いでしょう。

 

 

石灰の利用について

ペットの遺体を入れた穴に石灰を撒くことで、土に還るスピードを早めるということもできます。

石灰には殺菌効果もあるため、悪臭を発生させなくすることも期待できます。

 

ただ、埋め戻す土の厚さがきちんとあるならば、そこまでいるものではないと思います。

それでも、

悪臭を発生させないために石灰を入れたい!

という方は、ペットの体重程度の石灰を用意して、埋葬する穴に入れましょう。

ちなみに、石灰はホームセンターなどで手軽に購入できます。

 

 

ペットと一緒に埋葬する物は、土に還るものだけ

飼い主さんによっては、

ペットとの思い出の品を一緒に入れたい…

と思う方もいると思われますが、そこは注意が必要です!

 

ペットのおもちゃや首輪などの無機質な物は、腐らずに土の中に残り続けるため、一緒に埋葬しないようにしてください

逆に、お花や食べ物など、土に還る自然の物であれば、一緒に埋葬は可能です。

 

ただし、食べ物を一緒に埋葬すると、野生動物が食べ物のニオイを嗅ぎつけ、掘り返す可能性があります。

掘り返される心配があるのであれば、食べ物は入れないほうが安心ですが、

どうしても食べ物を入れてあげたい…

というのであれば、ごく少量を入れるだけにしておきましょう。

 

 

ペットの土葬に関するまとめ

  • ペットの土葬は、自分が所有している土地であれば、基本的には可能です。
  • 土葬にすると、野生動物に掘り返される可能性があります。
  • 野生動物に掘り返されないためには、以下に挙げる対策をすると良いです。
  • できるだけ穴を深く掘る
  • 大き目の石を置く
  • 火葬をした後、お骨を土葬する
  • 埋葬する際に、食べ物を大量に入れない
  • 土葬をしたとしても、長い年月をかけないと土に還らないため、埋葬した土地にずっと住み続けるという意志がない限りは、土葬はしない方が良いかもしれません。

ペットの土葬は、費用もあまりかかりませんし、自然の土に還すため、火葬より良いイメージを持っている人もいるかもしれません。

しかし、実際の所は、 自然に還すのに何十年もかかってしまったり、野生動物の掘り返しなどのトラブルが発生したりで、火葬に比べてかなり大変です。

 

もし、ペットが亡くなってしまい、土葬を考えているようであれば、

  • 土葬した土地の管理を長い間(数十年)することができる
  • ペットの遺体の移動をしなければならない時、掘り起こして遺体と向き合える

このどちらかを覚悟した方が良いと思われます。

火葬と土葬、どちらが自分たちにとって最善な判断か、ペットのためにもよく考えて選んであげてください。

 

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