
- トイレシートを破って困っている…
- 朝にはビリビリ、ぐちゃぐちゃでトイレが使えない!
こうしたトイレシートの破壊行動は、多くの飼い主さんが直面する悩みです。
見た目は“おふざけ”に見えても、実は心理的要因や環境の影響、学習行動の中で身についてしまった行動の結果であることがほとんどです。
本記事では、
- なぜ犬はトイレシートを破るのか?
- 破る原因7つ
- 今すぐできる対策10選
- シーン別の対応まで
を、具体例とともにわかりやすく解説します。

犬がトイレシートを破る行動って何?

トイレシート破りが起こる具体的な行動例
犬のトイレシート破りは、ただ噛むだけではありません。
行動パターンは多様です。
- ビリビリ噛む:細かくちぎってしまう
- 引っ張ってぐちゃぐちゃにする
- 足で踏みつける
- 尿後に掘るように暴れる
これらは単なる“いたずら”ではなく、強化学習や行動の置き換えとして発生しているケースもあります。
ただのいたずら? 問題行動?
「成長段階だから…」と見過ごしていると、成犬になってからも継続してしまう場合があります。
- 子犬の探索行動
- 不安や退屈による衝動
- 環境への適応不足
こうした背景が絡むと、叱るだけでは根本改善に至りません。
放置するとどうなる?
放置が続くと…
- トイレの位置の混乱→ 排泄と遊びの境界が曖昧になる
- 誤食・消化トラブル→ シート誤食による消化不良のリスク
- ストレスの蓄積→ 破壊行動以外の問題行動へ発展
放置は単なる“見て見ぬふり”では済まないこともあるため、早めの対策が重要です。
犬がトイレシートを破る主な理由7つ

好奇心・探索行動
子犬に多いのが「探索」としての噛む行動。
新しい物体を触ったり噛んだりするのは、犬にとって正常な探索行動です。
しかし、排泄対象(トイレ)と探索対象(遊び)の区別がついていないと、破壊行動につながります。
ストレス・退屈・発散不足
特に室内フリー時や留守番中など、身体的エネルギーが余っているときには破壊行動が増えやすいです。
- 運動不足
- 長時間の放置
- 外部刺激不足
こうした要因が重なると、ストレス発散行動として破壊に結び付きます。
トイレ設置場所が気に入らない
トイレ環境が犬にとって落ち着けない場所だと、シートを破って自分で改造しようとすることがあります。
- 人の生活動線に近い
- 騒音が激しい
- 暗すぎ・明るすぎる
これらの条件は、犬にとって安定した排泄空間になりません。
シートの感触・匂いが気になる
犬は人以上に感触や匂いに敏感です。
素材や匂いが合わないと、噛んだり舐めたりしてしまうことがあります。
- プラスチック臭
- 化学的な香り
- 滑りやすい感触
こうした“触りたくなる要素”は、結果的に破壊行動を促すかもしれません。
トイレ成功体験が不足
「正しくトイレできた」という成功体験がないままだと、排泄=“遊び場”と認識されることがあります。
成功経験の強化が不足すると、シート=“遊びの対象”になってしまいます。
社会化不足で刺激過多への反応
環境の変化や他犬・人の出入りで不安になり、破壊行動を起こすケースもあります。
特に社会化期に刺激に慣れていない犬は、音や動きに極端に反応しやすい傾向があります。
社会化期や刺激への慣れについては、専門家による解説が参考になります。
アニコム損保の「犬の行動学コラム」では、刺激への反応や社会化の取り組み方が詳しく説明されています。
噛む癖として学習されてしまった
過去にシートを噛むことで注意・構ってもらえた場合、「噛む=反応が返ってくる」という学習になり、行動が強化されることがあります。
犬のトイレシート破りをやめさせる対策10選

シートを噛みにくい素材に変える
噛みごたえのある厚手シートや、布系・繊維系・保護カバー付きトレーに変更するだけでも、破壊機会が減ります。
トイレ周辺にガード・フェンスを設置
シートを露出しない工夫をすることで、破壊行動の機会そのものを減らせます。
- ペット用フェンス
- 低めの囲い
などが有効です。
犬の前でトイレシートを出すタイミングを変える
犬が見ている前でシートを敷くと、新しいモノ=触っていい”と誤認されがちです。
見せない工夫で誤学習を防ぎましょう。
正しいトイレ成功を即褒める・ご褒美で強化
成功行動を記憶させるため、「トイレ=褒められる・うれしい体験」と結び付けることが有効です。
トレーニング法については、具体的なステップを解説しているサイトも役立ちます。
PECOの「犬のしつけ・トイレトレーニング記事」で、成功体験の強化について詳しく学べます。
トイレ付近に噛んでもOKな安全おもちゃを置く
噛む欲求がある場合は、安全なおもちゃを近くに置くことで欲求を分散させることができます。
プレイエリア・運動時間を増やす
運動不足が背景にある場合は、十分な運動時間や知育トイの導入が行動改善に直結します。
シート上での行動が始まったら静かに中止
破壊行動をしている最中に叱るのは逆効果。
静かにやめさせて、正しいタイミングで褒める方が効果的です。
トイレ環境の見直し(位置・広さ・明るさ)
犬が落ち着けるエリアにトイレを移すだけでも、ストレス行動の軽減につながります。
短時間のトレーニングで「トイレ=遊びじゃない」学習
遊びと排泄を切り離すため、短期集中トレーニングを取り入れてみましょう。
プロ(獣医・トレーナー)への相談
習慣化が強い行動は、専門的な行動分析+個別対応を受けると改善が早まります。
犬 がトイレシート破る対策|トイレ環境を整えるコツ
トイレの位置を定位置化する
動線・音・人の出入りを考え、犬が落ち着ける位置を確立するだけでも成功率が上がります。
トイレ前後に滑り止めマットを敷く
足元の安定は、犬の安心感につながります。
家具やケージ配置でトイレスペースを囲う
囲われた空間は、犬にとって“安心して用を足せる場所”になります。
シートの替え時・掃除方法
清潔感のあるトイレ環境は、破壊対象として認識されにくくする要因です。
犬がトイレシートを破るときのよくある質問(Q&A)
Q1. 子犬と成犬で「トイレシート破り」の対策は違う?
A.子犬は探索・好奇心による破壊行動が主体で、成犬は習慣化した行動が多いため、アプローチが少し異なります。
Q2. トイレシートを破るのはストレスサイン?
A.ストレス・運動不足・探索欲など複数の要因が重なることが多く、必ずサインとは限りませんが、行動の背景としてストレスが関与することはあります。
Q3.犬がトイレシートを破ったら叱るべき?
A.叱ると「注目が返ってくる」と学習される可能性があるため、静かに止めて、正しい行動を褒めることが推奨されます。
Q4.トイレシート以外の破られにくい代替トイレはある?
- トレー式シート
- 清潔パネル
- 低刺激素材の専用トイレ
など、破壊されにくい代替案もあります。
まとめ|犬がトイレシートを破る原因と対策を正しく知れば改善できる

犬がトイレシートを破る理由は、
- 好奇心・探索行動
- ストレス・退屈
- 環境や学習の影響
など複数あります。
しかし、叱るだけでは根本改善にならないことが多いです。
「破る行動の原因を押さえて、成功体験を強化する」という視点で対策をすることが重要です。
本記事で紹介した対策10選+環境設定のコツを実践すれば、トイレシート破りは確実に減り、快適で清潔な室内トイレ環境が実現できます。